2014年11月30日 速いということは暴力的なまでに素晴しい (但し安定していれば...) [長年日記]
_ 速いということは暴力的なまでに素晴しい.
何のことかというと Thunderbolt. もともとサーバはマルチディスプレイで 4port
出すために Mini DisplayPort だったり, 小型のボード用ディスプレイ用に使用して
たり, と DisplaypPort ケーブルは結構普通だったのだが, データ転送用途として,
所謂 Thunderbolt として使用したのは今回が初めてだったりする.
というか, 昨今の円安のおかげと思われる iphone の値上げを見て年初の初売りを
待たずにフライングでノートの更新をおこなったのだが, 最近のMac to Mac の場合,
"移行アシスタント" なるもので環境一式移せるらしいとの情報を入手したのでトライ
した.
思いおこせば, Unix 機のノートの運用といえば, 昨今はずっと, /home 以下を tar
で固めてサーバ経由で新マシンに移動して解く, 環境は基本その時々の適当な
ディストリビューションの最新いれて, あとはパッケージシステムで入れる, だった
ことを考えると, やはり mac は使いやすいのだろう.
移行アシスタントはアプリもまとめてやってくれる親切設計. 実際プロプライエタリな
ソフトも結構入っていてライセンス探して再インストールといわれると気分が萎える.
どの道 Mac の場合, 出荷時点でファイルシステムを case-insensitive で設定
して送ってくるので, 一回は再インストールしなきゃいけないんだし.
と, そんな移行アシスタント, 送り元で立ち上げたら, 後は送り先の Mac を
再インストールするときに, "他の Mac から" データもってくるを選択すれば
ほぼ何も考えずに開始できる.
物理 ether か thunderbolt を使え, と警告がでているが 802.11ac で一応
公称値 800Mbps の wifi を SSD-SSD 間なので, 50Mbps ぐらいは出るだろう,
全体で大体 300GByte だから
((3001000100010008) / (50 * 1000 * 1000)) / 60 / 60 = 13.33
位か, と一晩待てばまあ, と甘い見通しで開始してみるが...
開始して, 1時間ぐらい 残り"3時間50分" の文字, ラッキー明日朝には終わりそう
と眠りにつく.
朝, 残り 350時間 ... なんですと?!
やむなく放置して, 午前様で帰宅.
残り 525時間... orz
一縷の望みをかけて Thunderbolt ケーブルを発注. てか, 優先 ether の口を
2 個買うより安いよね, という碌でもない理由で, Thunderbolt を使ってみることに.
さっそく繋いでトライすると, プログレスバーの進捗が速い速いと喜んだのも束の間,
"残り1分" で固まる...
結局ケーブルでも悪いのか?、などと一つ一つ潰していこうとして, とアップル純正
ケーブルを購入.
再度マシンを繋げなおしてやりなおすことに.
ここで思わぬ事態が発覚. 送信元になれるのは
- 移行アシスタント起動でのモード
- mac のターゲッティングモード? (Tキー押しながら起動で恐らく thunderbolt 接続ハードディスクとしてエミュレーション)
という形で 2つある. ていうか, MacBook Air を移行するときに起きたトラブルと解決のメモ 見ながらやっていたのだが,
- 移行アシスタントを起動して立ち上げると途中で電源を ON/OFF しても次回移行アシスタントが立ちあがりっぱなし
になるらしい. で, T キーが起動時に上手くはいっていないと, ターゲッチングモードにはいっていると
期待していたのは実は移行アシスタント, でも画面知らないから気付けない, というオチだった模様.
結局, 純正ケーブルに繋げなおすときに, トランスファーモードに切り替え, 送信元の
画面があきらかにそれっぽいものになって初めて気付くというオチ.
この状態で, そのまま新マシンのインストーラを経由して読み取れば(200GB 程度で)大体 3 時間程度で
コピー終了と相なる.
結局トライ&エラーで移行に 3日ぐらいかかったが, 一回動くとなんというか感動もひとしお.
アカウントとか旧マシンのアプリ環境とか一切合財がそのまま動くというのは超楽チン.
おそらく色々アカウントの情報とか覚えているんだろうな, というのがまるわかりなので
気持ち悪い人もいるかもしれないけど, セキュリティがどうとか言わなければ mac でのマシンの移行
の利便さは一度慣れると戻れなさそう.
ちなみに hyuki 氏が指摘されている brew 関連は今のところ正しく動いているが, macports
はコピー時に"コピーされません"的なメッセージが出ており, 実際コピーされていない模様.
ユーザ情報の持ち方あたりによるのかな?
ちなみに裏の目標の一つだった adobe ツールの case sensitive ファイルシステムへの
インストールはこの方法ではうまくいかない模様.
MS-Office でさえ正しく移行できるというのに adobe.
というわけで, 結局二本買っちゃった thunderbolt ケーブルを有効活用するべく,
日本 Thunderbolt 普及協会でも作ってこの喜びを皆様に布教したい気分.
# なんていってみても apple の規格だから... 数年で市場から消えないことを祈ろう.